八郷のアルハンブラをめざして・・・・

ごあいさつ

東京労音委員長 篠崎政治

 当館は、1990年に病没したマヌエル・カーノ氏が長年かかって収集した貴重なスペインギターの歴史的銘器を納める殿堂として、またギター文化の興隆を目指すことを目的として1992年に東京労音が建設しました。2022年11月で開館30年を迎えました。

この間、ギター文化館では響きのすばらしいホールを生かして日本を代表するギタリスト、世界的なギタリストのコンサート、またギター製作展、シニアギターコンクールなどのイベントも数多く開催してきました。

2019年暮れに始まった世界的なパンデミック(新型コロナ感染拡大)の影響を受けて、当館も維持存続の危機に見舞われましたが、数多くの皆様からのご支援を賜り、何とか危機を脱することができました。
この場をお借りして改めてお礼申し上げます。

現在、メインのコンサートシリーズ、楽しいコンサート、ミュージアムコンサートなど、ギター鑑賞の間口を広げるイベントを開催しております。
ギター愛好家の皆さんが気軽に参加、同好の士と情報交換の場でもある「みんなでギターを弾こう会」、日頃の練習の成果を披露する「フリーコンサート」を開催しております。
また、ギターに関わらず、様々な楽器による音楽イベント、講習会、など、時代とお客様のニーズに合わせた貸会場事業にも力を入れております。

常日頃よりギター文化館の運営にご協力くださっているボランティアの皆さん、ギター愛好家の皆さんには、心より感謝申し上げます。今後とも皆様方の力をお借りしながら、ギター文化全般の興隆・発展と、音楽文化を中心とした地域の活動センター的な役割が果たせるように努力していきたいと思います。

マヌエル・カーノ(1925-1990)

ごあいさつ

東京労音 ギター文化館  館長 池田由利子

 ギター文化館は、スペインの生んだ偉大なフラメンコギタリスト、マヌエル・カーノ・タマーヨ(Manuel Cano Tamayo 1925-1990)の遺志を引き継ぎ、活かすために生まれた施設です。

 マヌエル・カーノは、スペインの伝統的な民族音楽であるフラメンコに新たな洗練と創意を加えた高度なコンサートスタイルを確立した人物です。情緒的なその音色は聴く人々の心に訴えかけ感動を誘い、クラシック・ギターの巨匠アンドレス・セゴビアにも称賛されたそうです。またフラメンコ研究家としても知られ演奏・講演・執筆とフラメンコ芸術に生涯を捧げた人物でした。

 東京労音により「“マヌエル・カーノ”記念音楽事業団」を発足させ、1990年に追悼公演を実施。ICG(国際ギター文化交流協会・会長 濱田滋郎)が結成されました。そののち、ギター文化興隆のためにイスパニダ音楽祭等のイベントを開催。その後、カーノが長年かけて蒐集した貴重なコレクションを納める殿堂として、1992年に茨城県石岡市(旧八郷町)の小高い丘の上に建設されたのが当館です。

マヌエル・カーノの遺志をよりよく活かしつつ、さらなるギター文化の興隆、ギター文化の裾野拡大のため、尽力する所存でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

名称 東京労音 ギター文化館

電話   0299-46-2457 FAX.0299-46-2628
住所   〒315-0124 茨城県石岡市柴間431-35
E-mail mail@guitar-bunkakan.com
開館日 水〜日
休館日 毎週月火
開館時間 10:00~17:00(最終入館16:30)
※現在、平日の見学は、予約団体のみ(10名以上)。個人の見学は実施しておりません。
※個人見学は、週末の指定日のみ(公式サイトのトップページ:お知らせ欄でご確認下さい。https://guitar-bunkakan.com/wp/