日本のアルハンブラをめざして・・・・

ごあいさつ

                                ギター文化館  館長 池田由利子

 当館は、スペインの生んだ世界的なフラメンコ奏者、マヌエル・カーノ(1925-1990)が長年かかって収集した貴重なスペインギターの歴史的銘器を納める殿堂として、またギター文化の興隆を目指すことを目的として1992年に開館しました。マヌエル・カーノコレクションの展示ほか所蔵楽器の展示、響きのすばらしいホールを生かした国内外一流ギタリストによるコンサート、ギター製作展、シニアギターコンクールなど、数多くのイベントを開催してまいりました。
 2019年暮れに始まった世界的なパンデミック(新型コロナ感染拡大)の影響を受けて、当館も維持存続の危機に見舞われましたが、数多くの皆様からのご支援を賜り、何とか危機を脱することができましたことを、この場を借りて改めてお礼申し上げます。
 現在、一流プロギタリストの演奏を満喫できる「コンサートシリーズ」、ギター以外の楽器も登場する「楽しいコンサート」、気軽に上質な演奏を楽しめる「ミュージアムコンサート」など、ギター鑑賞の間口を広げるイベントを多数開催しております。ほかにもギター愛好家の皆さんが気軽に参加できる毎月開催の「みんなでギターを弾こう会」、日頃の練習の成果を披露する隔月開催の「フリーコンサート」等を開催しております。また、さまざま音楽イベントや講習会、録音・録画、発表会などでご利用いただける「貸会場事業」にも力を入れております。常日頃よりギター文化館の運営にご協力くださるボランティア有志の皆さん、ギター愛好家の皆さんには心より感謝申し上げますとともに、今後とも皆様方の力をお借りしながら、今後もさらに、ギター文化全般の興隆・発展と音楽文化を中心とした活動に尽力してまいります。 

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◎偉大なるフラメンコギタリスト「マヌエル・カーノ(1925-1990)」と「ギター文化館」について◎            

マヌエル・カーノ(1925-1990)

 ギター文化館は、スペインの生んだ偉大なフラメンコギタリスト、マヌエル・カーノ・タマーヨ(Manuel Cano Tamayo 1925-1990)の遺志を引き継ぎ、活かすために生まれた施設です。
 マヌエル・カーノは、スペインの伝統的な民族音楽であるフラメンコに新たな洗練と創意を加えた高度なコンサートスタイルを確立しました。情緒的なその音色は聴く人々の心に訴えかけ感動を誘い、クラシック・ギターの巨匠アンドレス・セゴビアも称賛するほどの音楽家でした。またフラメンコ研究家としても知られ、演奏・講演・執筆とフラメンコ芸術に生涯を捧げた人物でした。
 1990年マヌエル・カーノ逝去後、カーノの音楽を愛し慕う有志により「マヌエル・カーノ記念音楽事業団」が発足し追悼公演を実施、ほどなく「マヌエル・カーノ記念音楽事業団」を包括する形で「ICG(国際ギター文化交流協会)」(濱田滋郎会長:音楽評論家・スペイン文化研究家。マヌエル・カーノと深い親交があった)が結成され、ギター文化興隆のためのイスパニダ音楽祭を都内各所で開催。そして、カーノが蒐集した貴重なギターコレクション18本を納める殿堂として、「ギター文化館(Palacio de la Guitarra)※濱田滋郎氏命名」が、1992年に茨城県石岡市(旧八郷町)の、日本の原風景のような美しい里山に囲まれた小高い丘の上に建設されたのです。
 
名称 ギター文化館

電話   0299-46-2457 FAX.0299-46-2628
住所   〒315-0124 茨城県石岡市柴間431-35
E-mail  mail@guitar-bunkakan.com
受付   水〜日 10:00~17:00
入館   有料(大人500円・中高大学生300円・小学生200円・未就学児無料)   
見学   ・個人見学は月2回の週末指定日のみ(予約は要りません) 最終受付16:30
     ・団体見学のみ10名以上(平日可・要予約) 
     ・ミニコンサート付き見学1時間コース 20名以上より(平日可・要予約)1人1500円  
      (内容:所蔵銘器の音色が聴けるミニコンサート30分+館長解説10分+自由見学20分)
     ※自家焙煎珈琲店「くるみコーヒー」ドリンク100円割引券進呈(テイクアウト可)
閉館   17:00
休館日  毎週月火、GW休館、夏休み休館、年末年始休館