桜は満開。
昨日、何年かぶりで青空文庫のアプリを開いたら、
坂口安吾の「桜の森の満開の下」をダウンロードしていたらしく、読んでみました。
たぶん、過去に読んでいると思うのですが、すっかり内容を忘れていました。
柳田国男の遠野物語や上田秋成の雨月物語などとごっちゃになってしまっていて。
感想は、年を重ねるのも悪くはない。以前の感覚とまた違った感覚で読むことができる、でしょうか。
今日は、エイプリル・フールです。
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夫の祖母が健在だったころに聞いた話です。
父方も母方もどちらの祖父母も生まれる前に他界していましたので、
祖母(おばあちゃん)と呼べる人とコミュニケーションできるのがとても嬉しかったのを覚えています。
明治生まれの祖母は、埼玉の秩父地方、今の小川町の、修験道系の神社の家に生まれました。
不思議なことを見聞きしたことも多かったようです。
よく覚えているのは、三峯神社から「オオカミ」を借りてくる話です。
三峯神社は、イザナギ・イザナミを祀る神社ですが、
ヤマトタケルが東征の時に三峯山を案内したのが白いオオカミだったとのことで、
それ以来、三峯神社の眷属(ケンゾク)=お使い、は狛犬ではなくて、オオカミになったようです。
祖母の生まれた神社では、毎年三峯神社に参拝して「おいぬさま」というオオカミを借りに行ったそうです。
借り方には「表」と「裏」があって、「表」はお札だけを借りてくるのですが、「裏」は霊体を借りてくるのだそうです。
もちろん、神主である祖母の父は、霊験あらたかな、強力な「裏」を借りていました。
背中に木箱を背負って山を下りてきます。中身はずっしりと重く、時々カサカサ動きます。
かなり距離のある道程ですが、絶対に振り返らず、どこにも立ち寄らずに帰って来なければなりません。あたりは暗くなり、山の彼方から犬かオオカミの遠吠えが聞こえてきます。その長い道すがら、何度か大きな犬がどこかから現れ、道案内をするかのように振り返り、振り返り先導してくれたそうです。
神社に帰りお祀りして祝詞を上げると、まわり番の氏子が引き取りに来てお預かりする。
そして1年が過ぎると、今度は同じ道を三峯神社へと登ります。やはり大きな犬が道案内を度々してくれたそうです。毎年毎年、これを繰り返したそうです。
祖母は晩年、大きな秋田犬を飼っていました。
真っ白い秋田犬でした。
リードを持たない祖母は、散歩の時、前を歩く秋田犬を指一本で操っていました。